自分でできる心の治療

ハートと聴診器

自分の体を包む心のケア

バタフライハグは誰でも簡単にできるので、やり方を覚えておけば、精神的に不安的な状態になったときでも、気軽に自分でケアすることができます。バタフライハグのやり方は非常に簡単で、右側の肩の上に左の手のひらを乗せます。同じようにして、左肩の上にも右手の手のひらを乗せます。この二つの動作を一緒におこなうと、ちょうど体の前の部分で両腕が交差したようになるのですが、この状態が蝶の姿を連想させることから、バタフライハグという名称がつけられています。この状態から両肩の上に乗せた手のひらで、肩の上をたたいていきます。このとき、注意しなければいけないのは、両方の手のひらで同時に両肩をたたかないようにすることです。肩をたたくときは、片方の肩だけをたたき、左右の肩をかわるがわるたたいていきます。一定のリズムに乗って肩をたたいていくのがコツで、時間をかけてじっくりと続けていきます。運動が終わったあとは、深い呼吸をすることでリラックスします。この運動には、不安的な心を落ち着かせる一定の働きがあります。

心の病気をケアする方法としてバタフライハグが多くの人の関心を集めているのは、心の病気を抱えている人が自分自身で心のケアができる方法だからです。心の病を治療することは個人の力では難しい場合も多いのですが、患者が他の人の助けを借りなくても、気軽に心のケアができることから、多くの専門家から注目を集めています。もともと、この方法が注目をされるようになったのは、自然災害にあった人の、心のトラウマを軽減するための手段として利用されていたことが理由にあげられます。災害にあった人は普段のように冷静になることは難しいのですが、そのような場合でもバタフライハグを自分でおこなうことで、心の落ち着きをしっかりと取り戻すことができます。こうした災害にあった人への適用に、一定の効果が認められたことから、新しい精神科の治療の方法として多くの専門家に知られるようになりました。誰でも気軽におこなうことができることも、急速に知名度が広がった理由で、自分で自分の体を抱き込むだけでよいので、多くの医療機関でも治療の方法の一つとして取り入れられています。